新年度を迎え、陽は新たな活動を少しづつ始めています。その1つとして、4月15日(土)にアート教室を開催。児童絵画研究家の岡嶋明美さんを招いて、利用者の皆さんが作品を描ける環境作りを指導してもらいました。アート活動はこれまで定期的に取り組むプログラムの一つではありましたが、専門家が参加すると効果が全く違います。「とくに何もしていませんよ。私はそっと、見ていただけ」と岡島さんは謙遜するものの、絵の具や画用紙等を机の上にセットして、アート教室という設えをするだけで利用者の反応が一変したのです。
これまで「アートはやりません!」と公言していた利用者たちが、机に向かって一心に何かを描き始めました。いつもはブツブツ叫びながら部屋中を歩いているK君も、筆を持って大人しく座ります。どんどん描く内に、自分自身の表現法を見つけていきます。芸術性を問う作品作りを行っているわけではないので、どんな描き方でもいいのです。自分自身が表現できているのなら、それはすべて正解。つまり、障がいのある人が「そのままで良し」とされる成果の実現です。1時間ほどの活動でしたが、みなさん誰もが充実した時間を過ごせたようでした。お疲れ様。どれもホントに素敵な作品だったよ。記念にTシャツにプリントして、玄関に飾りたいと思います。